転職先への入社後、人間関係で悩まないために気をつけること。

入社後なるべく早くなじめるように、人間関係に気をつけましょう。

転職先の居心地は3か月で決まると言われます。

希望の転職先に入社できたので、仕事内容には不満はないし、待遇面でも納得している。

しかし、なんとなく違和感がある。

そんなとき、人間関係でうまくいっていないことがあります。

入社後3か月は試用期間であることを忘れない。

待望の入社が決まり、モチベーションが上がる人がいる一方、入社が決まったことで気が緩んでしまう人もいます。

中途採用の場合、入社が決まったからといって、気が緩んでしまう人は、入社してから危ないかもしれません。

入社したときに渡される就業規則のなかには、「入社後3か月は試用期間」であることが書かれているはずです。それを忘れてはいけません。

3か月の試用期間については、誤解している人が多いです。

採用通知が届いて、入社が決まると安心してしまうかもしれませんが、実際には記載の通り「試用期間」であり、30日分の手当てを支払えば、会社はいつでもあなたのことを解雇できるのです。試用期間中はあくまでも仮採用であり、本採用ではありません。

日本の企業は解雇に対する判断が緩く、試用期間での解雇の例はそれほど多くありませんが、それでも中途採用者へのチェックは厳しいです。

3か月の試用期間を過ぎると簡単に解雇できないため、中途採用者は、この試用期間中に正式採用のチェックがされるのです。

会社は、人物像、能力、やる気など、面接ではわからなかったことをこの期間中に確認します。転職者から見ると、この期間が本当の採用試験です。

毎日の行動が本採用の試験であり、気が抜けません。遅刻や欠勤などがあった場合には、本採用の可能性は低くなることを覚悟しましょう。

始業時間30分前には出勤し、勤務中に成果を出すのはもちろん、必要であれば残業も進んでやるくらいの積極性が必要です。

会社の独自ルールを早く身につける。

中途採用の人が最初に覚える必要があるのは、社是、社訓、経営理念、経営方針といった会社の憲法のようなものです。

さらに、誰がどういう仕事をしているかが書いてある職務文書規定や、どういう心構えで仕事をしなければいけないかが書いてある服務規程を読み込み、社内規則を覚えることが大切です。

そこから仕事はスタートします。

中途採用の場合、即戦力を求められるため、「そのうちに覚える」というような甘い考えではいられません。即戦力として、すぐに会社の中枢として働くためには、これらを知らないわけにはいかないのです。

しかも、企業独自のルールすべてを短期間で覚える必要があります。

仕事で関連する会社の組織や社員の名前、人脈や派閥、取り扱っている製品知識、業界の習慣や業界の特殊性など、仕事を進めるうえで最低限必要な様々なことを覚えて、やっと社員として認められるのです。

新しい会社での人間関係に気をつける。

会社の人間関係には、フォーマル(公式)なものとインフォーマル(非公式)なものがあります。

フォーマルな人間関係は、仕事の職制や組織図上の人間関係になります。

社長や役員、部長、課長と自分の関係であり、上司と部下の関係になりますので、仕事を進めるうえで大事です。良好な関係を築くためにも、相手を立てる配慮が大切です。

エチケットや礼儀を守る、敬語を使うなどの最低限度のマナーや心遣いが必要で、これができていないと人間関係がぎくしゃくしてしまい、仕事に影響するうえ、本採用の道が遠のきます。

一方で、インフォーマルな人間関係も大事です。インフォーマルな人間関係は、会社の裏組織と言えるものであり、ゴルフ仲間や飲み仲間のようなものがあります。

趣味でつながるためフォーマルな人間関係と異なり、他の部門の人間も関わることができ、社内に幅広い人間関係を築くことができます。

フォーマルな組織では中途採用者に対して冷たい態度を取ることもありますが、インフォーマルな人間関係では割と温かく迎えてくれたり、気安く心を開いてくれたりすることもあります。

インフォーマルな人間関係を築くことができれば、フォーマルな人間関係にも役立てられます。仕事で困ったときに助けてもらったり、社内の情報をいち早く入手することができるようにもなります。

インフォーマルな人間関係になじむことで、より早くフォーマルな人間関係も築くことができれば、有能なビジネスマンとして、新しい会社で働くことが可能になります。

周りはみんな先輩社員であることを忘れない。

どの会社でも多かれ少なかれ社風があります。そして、その社風にあった流儀もあるはずです。それを理解しないで、自分の流儀で仕事をしようとすると周りから拒絶されてしまいます。

会社の中で受け入れてもらうつもりならば、「郷に入っては郷に従え」の気持ちで、まずは自分の流儀を通すことはせず、会社の流儀の自分を合わせていきましょう。

その後、少しずつ自分の流儀で仕事を進めるようにすれば良いのです。

その意味では、中途採用者に求められるのは、「謙虚さ」です。

転職が何歳であっても、どんな優秀なスキルを持っていても、転職したときには、初心にかえって新入社員のような気持ちで働くことが大切です。

転職者にとって、周りの人たちはすべて先輩社員です。

どんなことでも周りの人たちに教わって、自分でやらなければいけません。周りの人たちに教わることができないと、転職後の仕事はうまくいきません。

もしそれが屈辱だと感じるのであれば、いつまでも職場になじめず孤立してしまったり、いずれ再び転職しなければならなくなったり、ということになりかねません。

最初のうちは順応する気持ちで会社の流儀に合わせ、徐々に自分の流儀を出していくようにするのが、新しい職場でうまくやっていくコツです。

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