なかなか自信を持つことができないのが、自分のCAN(=自分ができること)。
自慢できるようなキャリアではない、と思うのは大きな間違いです。
もちろん、自慢できるようなキャリアがない、と卑屈になる必要もありません。
もしかしたら思いがけないCAN(=自分ができること)があるかもしれません。
まずは、自分の経験やスキルの価値を正しく認識しましょう。
自信を持って言える、自分のCANを知る作戦
まず、これまで経験してきた仕事内容やキャリアの棚卸しをします。
キャリア振り返り年表の仕事内容を見直し、分類をしながら、不足があれば追記します。
そのとき、どんな些細なことでも、ためらわずに書き出しましょう。
反復的に行ってきたことを思い出し、誰に何をどのようにという項目で書き出すのです。
それをさらに抽象的な表現に置き換えていきましょう。
事実を抽象化することで、他の業界に転職する際に使える経験として表現できるようになります。
経験から得意なこと他社で活かせることを導き出すのです。
逆境を経験してこそ得られるスキルがある。
リーマンショック後の不況により、多くの企業が事業の「選択と集中」を行いました。
そんな中、選択されなかった部門や事業にいた方は、転職を考えているかもしれません。
ただ、経営不振などで人員が少なくなったことで、生産性を上げることが必要になり、効率化を実現した、などというような、この時期だからこそ得られた経験やスキルがあることも忘れずに棚卸しをしましょう。
他己分析で、見えていない自分に出会う。
自分で思うCAN(=あなたができること)と他人目線のCAN(=あなたができること)は別物かもしれません。
WILL(=自分がやりたいこと)と同じように、CAN(=自分ができること)を見つけるときにも周囲の人に尋ねてみましょう。
まだ自分が気づいていない潜在能力を知ることができるかもしれません。
例えば、尋ねてみる相手として、上司、先輩、同僚、後輩、取引先、友人、家族などが考えられます。
自分では意識していなかったスキルや取り組み姿勢が周囲の人たちからは高評価を得ていたり、逆に自分が得意だと思っていたことが不評だったりということがあります。
未知の業務にチャレンジして潜在能力を発掘してみる。
仕事をしていると、自分では思ってもみなかった仕事ができることに気づくことがあります。
大変そうとか面倒そうなどと思って、今までやっていなかった仕事の中にも、意外と自分の興味と合う仕事があったります。
今までやったことがなかった仕事に取り組んだり、違うやり方を試してみることで、自分が気づかなかったCAN(=自分ができること)を見つけられることもあります。
自分では気づいていないCANがあるかもしれません
転職エージェントが転職を考えている人と面接をするとき、仕事の経験やスキルを確認します。
仕事の内容を詳しく聞くと、本人は全く気付いていませんが、素晴らしい経験やスキルを持っていることがあります。
- 自分では当たり前の経験だと思っていた
- 褒められることでもありません
- この程度の仕事は誰でもできる
- アピールするほどでもない
などと簡単に思ってしまうのは、とてももったいないことです。
自分では気づいていないCAN(=あなたができること)が企業では高く評価されることがあるのです。
企業が求めるCAN
例えば、同じ会社に長く勤め、さまざまな部署、業務、ポジションを経験した人は、「一つ一つの経験が浅い」と感じ、「自分の専門分野がない」とか「得意な仕事がない」と考え、自己評価を低く見てしまいがちです。
しかし、さまざまな部署や業務を経験することで、幅広い業務を知っていたり、経験しているというメリットがあります。
会社内で横断的な仕事をしなければならない場合などは、幅広い業務経験が役に立ちます。
また、さまざまな部署や業務を行ってきたとき、その業務を滞りなく、行ってきたのであれば、適応能力や順応性が高い、という評価を得ることもあります。
自分では低い評価をしているような経験でも、企業にとっては強く求めている経験であることもありえるのです。
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