大手企業出身者は転職活動をするうえで、基礎能力の評価が高いです。
また、大手企業のノウハウを取り入れたい企業や大手企業との取引を目指す企業でも評価大です。
しかし一方では、大手企業出身というプライドが邪魔をして、転職活動がうまくいかないこともあります。
そんな大手企業出身者であることのメリットとデメリットを確認しましょう。
大手企業出身者のメリット
基礎能力が高い
大手企業に採用されていた人というだけで、スキルが高いという印象を持たれます。
さらに大手企業では教育体制が整っているため、基本的なビジネススキルも持っていると思われます。
高度なノウハウ、スキルを身につけている。
事業を拡大して上場を目指していたり、大手企業の仲間入りを目指している中小企業やベンチャー企業は、大手企業のノウハウやシステムを取り入れていきたいと考えています。
その目標に向けて体制や組織を作る必要がありますので、経験やスキルのある大手企業出身者を求めています。
大手企業の組織体系を知っている。
中小企業やベンチャー企業が大手企業との取引や提携を目指している場合、大手企業の組織や意思決定プロセスを知っていることが必要です。
大手企業出身者なら稟議や決済の流れを理解しているため、提案やプレゼンテーションを行うときにも知識を役立てられます。
コンプライアンスの知識、意識がある。
総務、法務などの部門がしっかりと機能しているため、法令順守の知識や意識を身につけている人が多いです。
大手企業出身者のデメリット。
プライドを捨てきれない
中小企業やベンチャー企業を大手企業よりも格下と思い、転職先の対象として考えないと、転職の選択肢を減らしてしまいます。
大手出身のプライドを捨てられず、本当に自分に合う企業を見逃してしまいます。
中小企業の中にも、ニッチマーケットで強い企業や、世界でトップシェアを獲得している企業などがあります。
今は知られていなくても将来的に飛躍している可能性がありますので、将来性に着目して、応募先企業を探すのがコツです。
自信があるため面接対策がおろそかに
大手企業出身者は書類選考で通りやすいため、転職活動を軽く考えがちです。その結果、面接対策を十分に行っていないことから、やる気が感じられないという評価になり、採用を見送られることが多いです。
経験の幅が狭く、評価されない
大手企業では、部門や部署が細分化されているため、一部の業務しか担当していない人もいます。
その一部の業務を重視する求人なら問題ありませんが、幅広い業務を任せたいと思っている企業では、採用を見送られることが多いです。
個人の力を評価されにくい
例えば、大手企業出身者が高い売上実績を上げていても、それが個人の能力なのか、大手企業のブランド力なのか、組織力なのかわかりません。
自分の工夫したことやその結果を説明できるようにする必要があります。
大手企業から転職することのマイナス印象
その他にも大手企業からの転職は、マイナスの印象を与えることがあります。
- なぜ大手企業を辞めようと思うのか、退職理由に疑問を持たれやすい。
- 大手企業と同等の給与額や福利厚生を保証できないという理由で、応募先企業から採用を躊躇される。
- 転職をすることに対して家族の反対を受けやすい。
大手企業出身者のデメリットを確認して、対策をしっかりと打っていくことが転職活動成功のコツです。
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