あなたが待遇面について聞きたいと思うのは当然です。
質問する際、何故それを聞きたいのか、という理由を添えれば、印象ダウンを防げます。
また、給与に関する質問はスキルや意欲を十分にアピールしたうえで切り出すと良いです。
カドが立たないタイミングでうまく質問しましょう。
待遇面について上手く聞く
あなたが、給与・残業・休日について知りたいのは当然のことで、応募先企業の面接担当者も理解しています。ですが、聞くタイミングや聞き方に困るかもしれません。
1次面接や2次面接などで、面接担当者から話を振られたらその流れで質問しても良いですが、自己PRや志望理由などをちゃんと説明できていないときに、待遇面の質問をしてしまうと、印象を悪くしてしまう可能性があります。
もし質問するのであれば、「結婚を考えているので、見通しを立てたいのですが」、「子どもの進学を控えているので、気になるのですが」などと、聞きたい理由も併せて説明すると、相手も悪い受け取り方をしないでしょう。
待遇面を聞く一番いいタイミングは?
質問しにくいことをちゃんと質問できる人は、仕事のうえでもちゃんと進められ、交渉力がある人という印象を与えます。
なお、待遇面を質問するタイミングとして一番リスクが低いのは、内定通知書をもらってからです。応募先企業は、あなたの採用を決めているのですから、親身になって答えてくれます。
あなたもこんな質問をしたら不採用になるのではないか、と心配することなく質問ができるでしょう。
質問する相手を間違えない
給与に関することは、人事担当者に質問しましょう。配属先予定部門の現場担当者は、給与に関することを聞かれても答えることができません。
反対に、残業や休日出勤に関することは、人事担当者ではなく、配属先予定部門の現場担当者に質問しましょう。
残業や休日出勤に関することも、全社の平均値としての回答なら人事担当者が答えられますが、あなたが所属する現場の実情は答えられません。
いずれにせよ、質問する場合には、面接担当者には、それぞれの立場がありますので、相手の立場を考慮して質問することが大切です
残業・休日出勤を嫌がっていると思われない聞き方を
残業や休日出勤の状況についても気になることだと思いますが、確認するなら、配属予定先の担当者に確認しましょう。確認するにあたって注意しなければいけないのは、残業や休日出勤を嫌がっていると思われることです。
さらに、意欲が低い、やる気がない、と思われる可能性もありますので、質問する際には、「残業もいとわずに頑張りたいのですが」とやる気を示したうえで、「週平均どのくらい残業があるか確認させていただけますか」と質問しましょう。
また、仕事内容の確認と併せて質問する方法もあります。
「お客様のやりとりで遅い時間だと何時くらいまで、対応されていますか?」「この業務だと休日にお客様を訪問する必要があるかと思いますが、休日出勤の頻度はどのくらいあるのでしょうか」という質問であれば、意欲が低い、やる気がない、という印象を持たれることは少ないでしょう。
待遇面で聞きたいことを上手く聞く質問例
給与はいくらいただけますか?
給与がいくらくらいになるかは、応募先企業の給与モデルによります。
歩合給や業績給を導入している企業だと、自社のことをわかっていない、と悪い印象を与える可能性があります。
質問するときには、働く意欲を伝えられるような質問をしましょう。
もし質問するなら、こんな風に聞いてみると良いでしょう。
・高い業績を上げている方だと、どのくらいの給与になるのでしょうか?
何年後にいくらぐらい昇給しますか?
会社の業績や個人の実績によるので、簡単には回答できない内容です。
また給与体系にもよりますので、実績ベースの給与と年功ベースの給与とで変わります
実績ベースの給与体系の場合、「年功ベースで昇給するのを期待している」と思われると悪い印象を与えるので、働く意欲を伝えられるように質問をしましょう。
もし質問するなら、こんな風に聞いてみると良いでしょう。
・実績を上げて昇給した場合、給与はどのくらいの水準を目指せるのでしょうか?
退職金制度はあるのでしょうか?
気になることであるのは応募先企業もわかっているので、質問しても問題ありませんが、入社してないのに、退職のことを質問するのか、と悪い印象を与える可能性もあります。
知りたい理由を言い添えることで、悪い印象を与えないようにしましょう。
もし質問するなら、こんな風に聞いてみると良いでしょう。
・配偶者と将来に向けての貯蓄計画を立てているので、念のため退職金制度について知りたいのですが?
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