中途採用では限られた採用枠に対して、複数人数の求人者が応募をしてきます。選考も並行して行われます。
企業によっては経験やスキルが優れているよりも、早く入社できる人を採用することもあります。採用を急いでいる企業の場合には、保留を長引かせると内定を取り消されることがあるかもしれません。
もし入社をする気があるのなら、内定をもらったあと、早めの回答が重要です。
内定の知らせは、どんなふうに来るのか?
最終面接が終わったあと、採用か不採用かの連絡が来るまでには少し時間がかかります。企業によっては、すべての応募者と面接をしてから選考するからです。
選考の結果は面接の際、「1週間以内に結果をお知らせします」とか、「○○日までの連絡します」と言われるのが一般的です。
もし予定日になっても連絡が来ない場合には、企業に直接連絡してみましょう。催促というよりも確認したいという態度で連絡するのがポイントです。
なお、内定の知らせは、封書で届く場合や電話で連絡があり、その際来社を促される場合などがあります。
「内定(採用)通知書」をもらったら、すぐに内容確認
一般的に内定となった場合、企業は採用したい応募者に対して、「内定(採用)通知書」という書類を提示します。
「内定(採用)通知書」には、給与や所定勤務時間などの労働条件が記載されています。
労働基準法では、雇用契約締結時に労働条件を書面で明示することが義務付けられています。
細かい条件については口頭で伝えても良いとされているため、企業側が口頭で内定の旨を応募者に通知して意思確認をすることがありますが、後日労働条件で食い違いが生じるリスクがありますので、書面での提示を求めましょう。
条件面で疑問や気になることがあれば、期間内に確認をしましょう。
「内定(採用)通知書」への回答は早めに
「内定(採用)通知書」には、内定受諾の返答期限が記載されていることがあります。書面で条件を確認したら、期日以内に回答することが大切です。
今働いている会社で退職の内諾をもらってから返事をしたい、という事情があれば2、3日待ってもらうことができるかもしれませんが、基本的には期日内に返答しましょう。
内定を承諾してはじめて内定決定になります。期日以内に返答をしなければ、内定取り消しになる可能性もあるので注意です。
内定をもらったあと、入社するかどうかの返事を待ってもらえるのは、平均的に1週間くらいです。
1週間以上待ってもらえることもありますが、長く待ってもらうほど、入社意欲が低いと判断されますので、そのまま入社することになったとしても、入社意欲が低かった人という印象を持たれ、入社後に気まずくなるかもしれません。
複数の企業で選考中のとき
複数の企業に応募をしていて、内定をもらったあと、まだ他の企業が選考中だった場合、応募者は内定を受諾するかどうか決断に迷うことがあります。
内定をもらった企業に対し、他の企業が選考中であることから返事を待ってもらえないか、と尋ねる人がいますが、それを理由に内定取り消しになる可能性があるので、尋ねるときには注意が必要です。
また、1社の内定受諾を決めたときには、選考中の他の企業に選考辞退の連絡をしましょう。電話で連絡したのち、挨拶状を出すことをお勧めします。
特に内定をもらっていた場合、辞退した会社には、丁寧なお詫びの手紙を出すのが良いでしょう。
内定を辞退するとき
内定を辞退するときには、なるべく早く企業に連絡をすることが大切です。中途採用の場合、内定辞退者が出るのを見越して、多めに内定を出していることはほとんどないからです。
内定辞退の連絡をするときには、内定へのお礼を述べたうえで、内定辞退の理由を簡単に述べて、お詫びをしたうえで辞退する旨を伝えましょう。
内定辞退の理由について企業側から詳しい理由を尋ねられることもあります。そのようなときも相手企業を理由にするのではなく、自分の事情であることを伝えましょう。
後日なるべくなら、お詫びの手紙を出しましょう。
なお、入社の意思表示をしたあとに内定を辞退するのはマナー違反です。
少しでも迷いがある場合には、返事を保留してもらいましょう。
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