営業職の職務経歴書の場合、取り扱い商品や売上金額などの実績をアピールするのが主になりますが、それ以外にもアピールすべきポイントがあります。
数値化できない実績や手法などもありますので、具体的なエピソードを話せるように準備をしておくことが大切です。
コミュニケーション力のアピールで気をつけること。
営業職の場合、コミュニケーション力をアピールすることが多いですが、コミュニケーションと言ってもその中身は様々です。
- 雑談をしながら、早く相手と打ち解ける。
- じっくりと話をしながら相手のニーズを探る。
などコミュニケーション力にもいくつかの種類があります。
応募先企業で求められるコミュニケーション力はどのような種類のものなのか、しっかりと認識したうえでアピールすることが大切です。
営業実績をアピールするときに気をつけること。
営業職は実績を表すのに、顧客数や売上高などの数字だけでは、十分に表すことができないことがあります。ひと口に営業と言っても、業種が違うと売上高の規模などは変わってくるからです。
売上高の数値が高いのか低いのかだけでは判断がつきません。
目標達成率や社内の順位などは一つの目安になりますが、それでも伝わりにくい場合には、営業活動でどのような工夫をして売り上げを上げたか、顧客からどのように評価されていたかという情報でアピールするのが良いでしょう。
営業実績以外のアピールポイント。
企業は売上高などの業績の数字そのものより、どんな行動ができる人かという点に注目しています。
運よく良い成績を出したのではなく、自分なりの戦略を立てて行動し、その結果としてどのように成績を出したか、ということから、その行動が自社にどのように活かせるかということを見ています。
データで証明しにくい営業職の能力として、企画力、提案力、交渉力、コーディネート力、課題解決力などがありますが、どのような場面で、どのように発揮されたのかを簡潔に記述しておきましょう。
面接の際には具体的なエピソードを話せるように、準備が必要です。
また、マネジメント経験は大きなアピールポイントになります。
チームの規模や部下の人数、部下をどのように育て、その結果、部下どのように育ったか、などを具体的に書くと良いです。
営業実績などに関して書くとき、気をつけること。
何を売ったか?(取扱商品は何か?)
- 有形商品か無形商品か。
- 高額商品か低額商品か。
- 消耗品か耐久品か。
どれだけ売ったか?(売上などの実績)
- 顧客数
- 売上高
- 目標達成率
- 対前年比の売り上げアップ率
どこに・誰に売ったか?
- 個人か法人か。
- 個人であれば年齢層、性別、属性など。
- 法人であれば顧客の業種、部門、職種。
- 流通業界対象であれば量販店本部か個々の店舗か。
- 対象エリアはどこか。
どんな手法・スタイルで売ったか?
- 新規開拓か既存顧客のフォローか
- 来店型か訪問型か
- 反響に対応するのか、こちらから攻めるのか。
- 商談にかける時間。数分~数十分。もしくは数か月なのか。
その他(実績はあなた自身の成果か会社の仕組みによるのか)
- どんな営業戦略のもとで活動してきたか。
- どんなコミュニケーションスタイルで顧客との関係を築いたか。
- どんな工夫を凝らしたか
- チームでのアプローチであれば、その中であなたはどのような役割を果たしていたのか