中途採用の場合、即戦力を求められます。
企業では選考にあたって必須条件(MUST)が設定されています。
それは、同業界や同職種の経験であったり、マネジメントの経験であったりします。
もちろん「未経験OK」という求人もありますが、基礎能力などは求められます。
つまり、転職成功のコツは、応募先企業のMUST(=企業の求める必須条件)を正確につかむことなのです。
企業が求めるMUSTをつかみ、どう勝負するかを考える。
企業側のMUST(=企業の求める必須条件)を自分が満たしているかを確認して、応募するかどうかの判断をする必要があります。
応募することを決断したら、自分の経験やスキルがMUST(=企業の求める必須条件)に合致していることを職務経歴書や面接でアピールしなければいけません。
企業のMUST(=企業の求める必須条件)が業界や職種経験に関するものならわかりやすいですが、MUST(=企業の求める必須条件)が企画提案力やマーケティング力などとなっているときは、企業によって内容が異なるため、求人の仕事内容を理解していないと真のMUST(=企業の求める必須条件)がわかりません。
相手のMUST(=企業の求める必須条件)を知るためには企業研究が欠かせないのです。
求人票や求人広告に記載されている内容だけではなく、さまざまな方法で企業の仕事内容を分析することが大切です。
なお、応募先企業の情報が不足している場合、同業他社の情報を調べてみましょう。
同じ業界であれば、同じ課題があるかもしれません。
応募要項に書いてあってもMUSTでないケースも。
実は、求人票や求人広告に書かれている応募条件は、すべてがMUST(=企業の求める必須条件)というわけではありません。
求人票や求人広告に書かれている採用基準は、とりあえず設定されたもののため、選考現場で緩和されることもあります。
業界経験を求めていたが、それがなくても他の経験で補うことができると判断され、採用になることもあります。
マネージャー経験が求められていたが、プロジェクトマネジメントの経験をアピールして採用になることもあります。
求人票や求人広告に書かれている応募条件と合わないからといって、あきらめず、自分の持っている経験やスキルで代用できるものはないか確認し、チャレンジしてみましょう。
企業側が求めるMUSTを知る。
業種に関わらず、企業は成長のステージにより求める人物像が変わります。成長ステージによって企業のMUST(=企業の求める必須条件)は変化するのです。
欲しい人材像はいつも同じではありません。
大切にしている理念、経営課題からマッチする人物像をイメージしましょう。
- 企業のホームページ
- ウェブサイト
- 求人票、求人広告
- 転職エージェント
また、発信しているメッセージなどからも人材ニーズを探ることができます。
企業の成長ステージごとの組織の課題に注目しよう。
同じ企業であってもタイミングにより、中途採用人材に求める条件が変わります。
社風にすぐなじめる人を採用するときもありますし、既存社員にないタイプを求めるときもあります。
また、人物のタイプやマインドを優先するときにありますし、専門スキルを求めるときもあります。
志望する企業がどの段階にあるのかを理解し、求められる要素を理解しておくことが必要です。
企業が求めるMUST(例)
業界経験
IT、金融、流通、食品など、同じ業界で働いてきた経験や同じ商材を取り扱ってきた経験。
業態経験
製造、卸、小売り、サービスなど、同じ業態で働いてきた経験。
職種経験
営業、エンジニア、総務、経理など、同じ職種で働いてきた経験。
保有資格
国家資格や公的資格など業界で仕事を行ううえで必要な資格や自動車免許のように業務により必要な資格。
ビジネススキル
語学力、マーケティング、プレゼンテーション力、など。
人物像
チャレンジ精神、粘り強い、冷静、など。
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