中小企業は、人材や資源が不足気味です。
そこで成果を出した経験が中小企業出身者の武器です。
中小企業で勤務している人は、大手企業出身者と比較して、経歴やスキルに不足があると考える人が多いです。
しかし実際に、経験やスキルが低い評価を得るかというと、そのようなことはありません。
中小企業で勤務していた経験やスキルが評価を得られることも多いのです。
そんな中小企業出身者の評価について確認しましょう。
中小企業出身者は、不利な条件下での工夫力が高評価。
幅広い業務を経験している。
大手企業では、規模が大きいため、担当部署が分かれたり、業務が細分化されていたりします。
そのため、担当者は、業務の一部のみを担当していて、業務全体を理解していない人も多いです。
一方、中小企業では、業務全体を行っている人もいますが、さらに複数業務を兼務している人もいます。
大手企業であれば、複数人数で行っていることを一人で行っているのです。
転職市場では、即戦力や効率性を求められることがありますので、複数業務をこなせる人は需要が高いです。
限られた資源の中で工夫している。
大手企業では、事業を進めるにあたり、投資できる資源が多くあります。
人的資源や金銭的資源も中小企業よりは多く投資できます。
例えば、商品を販売するときのマーケティングや販売促進(販促)や宣伝などでは、部門からのサポートが手厚かったり、予算を潤沢に使えることもあります。
一方、中小企業では社内資源が少ないため、自分のアイディアや行動力で活動しなければなりません。
もし自分の工夫により成果を上げた経験があるのであれば、それはアピールポイントになります。
難易度の高いマネジメントを経験している。
大手企業のマネージャーが行っているマネジメントは、仕事が出来るメンバーへのマネジメントになります。
やる気があったり、指示されなくても自分で動くことができたりと優秀な人材へのマネジメントなのです。
一方、中小企業では、やる気がなかったり、自分では動けないような人材へのマネジメントが必要になります。
あまりモチベーションが高くないメンバーに指導したり、基礎能力が高くないメンバーに仕事の進め方を教育したり、といったマネジメント経験は、アピールポイントになります。
特に、マネジメントをする際に工夫したことや、それによってどのような成果が出たのか、ということが説明できれば、高い評価を得ることができます。
出身企業はどんな会社?を伝えずして、選考通過はない。
中小企業に勤務している人が、転職で気をつける必要があるのが、あなたが勤務している(または勤務していた)会社がどんな会社なのかを応募先企業にわかりやすく伝えることです。
あなたのキャリアの前提となる情報(=あなたが勤務している会社)を応募先企業に適切に理解してもらわないと、あなたの経験やスキルが適切に判断されません。
あなたの経験やスキルを適切に判断してもらうためにも、職務経歴書に、会社概要、事業内容、従業員数、売上高などの情報を記載しておきましょう。
また、面接の際には、あなたが勤務している(または勤務していた)企業について説明する必要があります。
組織体制や経営方針、扱っている商品やサービスの特徴などをわかりやすく説明できるように準備が大切です。
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